概要
励起光源/アンプ内蔵型SHGシステム(MSHG)は、高効率な線形共振器型SHGに、シードレーザおよび光学アンプを統合した高出力単一筐体レーザシステムです。798/399 nm(Yb)、840/420 nm・960/480 nm(Rb)、922/461 nm(Sr)、1020/510 nm(Cs)など、原子冷却・分光に重要な波長に対応します。ボウタイ型リング共振器と異なり、モノリシックな線形共振器構造を採用しており、ユーザによる共振器アライメント調整を必要としません。これにより、長期安定かつ再現性の高い新規波長光源を提供します。中出力増幅光源(0.5~5 W)に対する周波数倍化効率は50~60%が典型的で、低出力ECDLでは最大70%まで最適化可能です。本システムは、モードマッチング、温度安定化、PDH(またはFM復調)ロックを含む完全統合型構成で、基本波モニタおよび高調波のファイバ出力に対応します。必要に応じて、シードレーザ非搭載でアンプへのファイバー入力構成や、周波数倍化部のみを独立システムとして使用することも可能です。外付け共振器制御装置を必要としない、堅牢かつ高性能なSHGソリューションです。
特徴
- SHG(第二高調波発生)を完全統合したオールインワンシステム
- アライメント不要の線形共振器光学設計
- 高出力: 最大1.5W超 の可視/紫外出力
- 広帯域な波長可変性
- キネマティックマウント不使用の低振動感度設計
- 気密シール構造 (ガスパージ対応)
- 高帯域ピエゾアクチュエータ(> 30 kHz)
- 高精度温度制御
- 低振幅ノイズ
- SHG制御エレクトロニクスを内蔵した自立型システム
- FM方式キャビティロック機能を内蔵
- 結晶の位置シフト機構により長寿命化
- 結晶のユーザ交換が可能
- 再利用・再構成可能な柔軟設計
- 標準レーザラックシステムに対応
- 幅広い対応波長バンド:
380~520nm (半導体増幅器使用時)
370~380nm、560~665nm (直接レーザ入力時)